長くて恐縮です。

In Reply to: 発音訓練 どうしてます?
投稿者:ハナ
投稿日時:2004年06月18日 19時43分55秒


 私は、アメリカの帰国子女です。小学校から高校まで日本に帰ったりアメリカにきたりしており、日本の学校の英語の授業を受けた経験もありますので、日本の英語教育に関しても知っています。その経験を元に私の考えている事を書きたいと思います。私の偏見や独断も入ってますので、必ず正しいとはいえませんがご参考にどうぞ。

 発音は12歳くらいまでにその言語を話す国に行かないと完璧にはなりません。というか、高校時代にアメリカに来た日本人の友人はもうだめでした。私は6歳からなので、間に合いましたけど。

 但し、完璧にならなくても、それに近くなる事はできますので、以下を参考にしてください。尚、アメリカには発音矯正の専門がいますので、それを試すのも良いですし、授業料が高い!と思うなら、大学の教育学部(TESLとかいう名前だと思います)で外国人に英語を教えるトレーニングをしてる学生がいますので、その人たちの実験台になる(言い方は悪いですけど)のもいいですね。

 まず、発音が悪いと悩んでいる人に限って、辞書などに書いてある発音記号が読めない人が多いと思います。もし、「発音苦手」さんがそれに該当するのなら、今すぐ、覚えてください。もしそうなら、これは大問題だと思います。

 日本語でいう、漢字を覚えたのに、平仮名の読み方が分からないといっているのと次元は違いますが、同じような事だと私は思います。なぜなら、英語も書いてるアルファベットの読み方が一通りではなく、複数の読み方があります。漢字も複数の読み方がありますよね?それと同じです。漢字の読み方は日本語の辞書には、平仮名で書いてありますね?英語では発音記号で調べます。
 
 それを知らなければ、今まで間違えている発音を辞書を引いて修正しようとしてもできないからです。その上、今後出会う単語も確実に間違った発音、もしくは自己流の発音で勝手に発音し続けてしまいます。


 次にもし、発音記号を知っているのに正しく発音できないと言う場合、多くの原因は母音にあると思います。
 
 個人的な意見ですが、子音はある程度発音が間違っていて気になりません。(RとL、THなんかは例外です)韓国語や中国語を話す人は、P、BとFの区別がつかなかったり、GとKの区別がつかないので困りますが日本人は殆どそれはないですよね?韓国人はコーヒーを「コピー」といってしまうくらいです。
 
 ただし、他の方も書いていましたが、母音に関しては話は別です。beachがbitchに聞こえることもあるし、hurt とheartの区別がつかなくて意味が分からないこともあります。この場合、母音の発音が間違っているだけであって、子音に関しては日本人には問題ありません。ですので、発音を練習する時には特に母音に力を入れて聞いてください。


 更に、日本人の発音が変に聞こえる原因として、日本語の音節には、子音が単独で存在しない事が考えられます。

whileって読むとき、恐らく日本人の多くは「ホワイル」って読みますよね?「ル」という音節は「L+U」ですよね?これはダメです。リエゾンって言うのでしょうか?アメリカ英語は、子音で終わった言葉の後に母音が来た場合、最後の子音と次の言葉の母音が結合して、新しい音になります。例えば、「while I was....」って文章があったら、「whai lai waz」に近い音になるはずです。日本語でも「反応」って「はんおう」ですよね?本当は。

 これが出来ないと、滑らかに発音ができなくて、いくら単語ごとの単独の発音を練習しても、早く滑らかに話せないし、黒人英語や南部の訛りのある人の英語が分からないと思います。一般に日本人は「ウ」行の音を発音する時に、この傾向があると思いますので、気をつけてください。子音単独で存在する音があるという事を認識してください。
 この傾向は日本人にも見られますが、韓国人にひどく、中国人は長母音や音節の融合の概念がないのか、リエゾンが全く見られません。ブチブチ単語ごとに切れて聞こえて聞きにくいし、微妙に語尾に発音が残るtruthとかでも、中国人は特にそれを無視して「トゥルッ」と発音しています。ネイティブは殆ど音が消えてしまうような発音でもやっぱりリエゾンで復活させたり、ものすごく微妙ですが発音しています。
 
 Lの発音を日本人は苦手としますが、これにはいい方法があります。日本語の50音表は「あ、か、さ、た、な」と続いていますが、これを発音する時に舌の位置を観察していると、「あ」から順番に舌が前歯の近く接してきますよね?「な」という日本語の発音をする時の舌の位置でそのままラ行音を発音すると、Lの音になります。またそれから1,2ミリほど前に出した時の発音がTHの舌の位置です。「な」を発音するときは「N+A」なので、Aを発音する時、舌を後ろに引っ込めてしまいますが、1,2ミリ出したまま歯を閉じ、軽くかんで息をいきおい良く出すとPATHのTHの音になります。濁音になれば、THEのTHの音です。
 何故なら、台湾系の中国語を話す人は、theyを「lei」に近い発音で読んでいます。LとTHの舌の位置はそれくらい似ています。(と思います)

 最後に、Rの発音ですが、日本人は一般にRを発音するとき、舌を巻きすぎです。舌を平坦な状態から徐々に巻いていると、そのうち、口の中に鈍痛を感じる地点があると思います。それに達したらもうやりすぎです。それになる前の時点までで発音すればそれらしい発音に聞こえます。なお、日本語の「ら」行は私にはDとRの中間音に聞こえます。

 ここまで非常に長くなりましたけど、私が普段から思っている事を全て書きました。参考にしてください。 
 

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